2013年10月27日日曜日

冒険心くすぐる鍾乳洞、安家洞(あっかどう)


洞窟探検が大好きだ!

閉ざされた空間で感じる恐怖、未知なる世界への期待で高まる緊張感、そんな地上では味わえないスリルを体験できる洞窟探検が大好きだ!

と言いつつ、近所に洞窟がないため探検したことがないのです
だから、安全に洞窟探検できる鍾乳洞に行きたかったんだ!

せっかくだから日本一の鍾乳洞がいいなぁ〜
日本最大の鍾乳洞は言わずと知れた秋芳洞ですが、何度か行ったことがあるし、あそこは観光整備されていて団体客も多く、探検とは程遠い鍾乳洞だった。

僕は、インディージョーンズになりたいんだ

そこで目をつけたのが、日本最長の鍾乳洞とされている、安家洞(あっかどう)
総延長23.7kmの安家洞は、日本三大鍾乳洞である龍泉洞から18キロ北上したところにある。

龍泉洞といえばドラゴンブルーと呼ばれる透明度高い地底湖が有名ですが、ここもがっつり観光整備されていて到底インディージョーンズにはなれません。
とはいえ、せっかく来たのだから一応行っとく? 龍泉洞 

三連休ということもあり、龍泉洞の駐車場は満車状態。
洞内もところどころで人渋滞が起きています。
洞内は10度~13度で、多くの人は長袖長ズボンだけど、気合い入れればTシャツでもミニスカでもいけそう。
私はうっかり短パンで入ったら、途中で鼻水が出てきたけれど、、、
道はある程度整備されているし、照明も整っているから、転ばないように踏ん張ればハイヒールでも歩けないこともない。
鍾乳石はカラフルなLEDでライトアップされているが、いささかやり過ぎの感がある。
家族連れやデートにはもってこいの観光スポットですね

そんな人工的に手が加えられた龍泉洞をあとにし、県道7号線を北上すること20分、前にも後ろにも車は無く、龍泉洞の賑わいが嘘のようです。
どうやら安家洞まで行く人は少ないのか? いえ、少ないというよりも、いないようです。

案の定、駐車場には1台も車がとまっていません。
いいですねぇ 誰もいない洞窟が理想です。



奥に洞窟の入り口があります

受付で入洞料¥1000を払い、ヘルメットを被り中に入ります。

入り口はけっこう小さいです

入り口

受付の女性の話によると、この安家洞は個人が所有しているそうです。
それを物語るかのように案内板は手書きです。
受付の横に売店がありますが、安家洞にちなんだおみやげが置いてあるはずもなく、キヨスクでも買えるような菓子パンやせんべい、スナック菓子が置いてあります。
トイレは懐かしのボットン式です(汲み取り式)

さて、洞穴の中ですが
天井の低い場所が多いため、うかつに直立歩行できません
流血事件を避ける為にもヘルメットは被りましょう
気温は8℃前後で、真夏の明け方の富士山頂くらいの寒さです。う〜ん、わかりづらい。
うっかりTシャツで来ちゃったら、受付でジャンパーを貸りたほうが賢明です(無料)

洞内は私達以外は誰もいないようで、聞こえるのは自分達の足音と上からしたたる滴の音が、ぴちょ~ん、ぴちょ~ん、と響くだけ
そんな肝試し的効果音を聞きながら、この先の暗い穴を進みます。
うぴぴ  気分はインディージョーンズ!


この先を進みます


洞内のところどころに蛍光灯が貼り付けられていて
ところどころで球切れを起こしているし、天井からしたたる水でびしょ濡れです
なんだか、漏電しそうだなぁ (汗 

行く先々で、よく見ると何かに似ている鍾乳石たちが登場します

「水だこ、真だこ、くもだこ、石だこ」 というタイトルがついた鍾乳石。
これまた、ずいぶんと大漁ですねぇ


水だこ、真だこ、くもだこ、石だこ


「浦島太郎と亀」というタイトルがついた鍾乳石


浦島太郎と亀

亀はわかる、浦島太郎はいずこに??
まさか亀の背に宿る小さな石のこと??
いやいやこのサイズは、一寸法師でしょ~!

「ワニの口」というタイトルがついた鍾乳石
これはホントにワニに見えるぅ!


ワニの口

おびただしい鍾乳石たち
パっと見、粘土のような質感ですが触ると固いです。やっぱり岩です。







牛のおっぱいみたいな鍾乳石

牛のおっぱいみたいな、、、


この先にも洞窟が続いているようですが立ち入り禁止です
きっと、バットマンのアジトがあるに違いない


この先に、バットマンのアジトがあったりなかったり


突然、闇からバタバタと音をたててコウモリが飛んできた!!

ひえ~  けっこうでかい! あれ? 色が黒くな~い! 子豚のような淡いピンクいろです! イメージと違うじゃん! ぶひっ!

もしもバットマンが淡いピンク色だったら、、、、想像して笑い止まらず ぶひひひ! 

奥に進むと道の真ん中に大きな岩が不自然にゴロゴロと落ちていた
まさか、最近崩落した??

ここで天井が崩落したら生き埋めの可能性大!
そばの岩壁には緊急ボタンが設置されていて
「緊急時はこのボタンでお知らせください」と手書きの張り紙がしてあった
携帯電話を見ると当然のごとく圏外です。
小さな石荀たち

もしもここで生き埋めになってしまったら
子ブタ色のコウモリをしゃぶって飢えをしのぐしかないのかしら、、、
ぶひぃ~ このサバイバル感、ぞくぞくしちゃう❤

子どもの石筍たち
真上にあるつらら状の鍾乳石から滴る水で形成されていきます
早く成長して、生みの親である鍾乳石とつながるといいね♪

ここで家族連れとすれ違った!
私達以外にもお客さんがいたんだね
それにしても、三連休にして客が2組ってすごいわ。
平日は一体誰が来るのだろうか? 鍾乳石フェチ?

オーロラの名がついた空間です


オーロラ


真ん中に鎮座するのはペンギン岩。ペンギンの後ろ姿に見えなくもない。



ペンギン岩



神殿の名がついた空間です。
もう少しで石柱になりそうな鍾乳石がいっぱい! かなり成長していますね~ 


神殿
 

ここで一発、ケイトになったつもりで記念撮影!

たしかケイトはこんな服装でバイク乗ってたよね~ ちょうどヘルメットも被ってるし、その気になってポーズを決めると友達がボソリと言った。

「仮面ライダーみたい」

ちがうよ! 仮面ライダーじゃなくてグリーンホーネットのカトーだよ!!  イーッ!!





一般公開されている見学ルートはオーロラまでですが
その先のルートも発掘されていて、有料ガイドを頼めば見学ができます
ガイド料は人数によって変動しますが、1時間¥2,500~¥4,500で、参加者の体力に応じて行けるとこまで行くそうです。

道の先の小さな穴は柵で封鎖されている。この先は光の届かない闇の世界!
よし! 次回はガイドをお願いして、この先を探検するんだ!


この先はガイドが必要











一般公開されているのは500mほどだったけど、わくわくしたなぁ〜
冒険気分を味わえました。