2014年3月9日日曜日

ローリング・ストーンズにみる成功の秘訣 〜The Rolling Stones〜


私の魂が求めるロックバンド、ローリングストーンズのライブは、やっぱり最高だった!

1998年以来毎回見ているストーンズのライブ
8年前よりいろんなところが衰えているだろうなぁ、と想像していたけれど
ミックはステージの端から端まで全力疾走! 変なダンスも健在! 
ロニーはギター少年のまま時を止めているし、チャーリーも変化なし(笑
キースは頭真っ白だけど、ギターは相変わらずかっこいいし、存在自体がロックンロール!
声が渋くて言葉がいちいちかっこいい! この人は、DNAの構造がロックなのかもしれない

若干、ミックの声が細くなって音程が安定しなくなっているけれど、70歳であのパフォーマンスは奇跡ですよ。

一体、この人達のパワーはなんですか!?
私を含め多くの人を狂喜乱舞させる高いライブパフォーマンスを維持するパワーは、一体何なんですか??



キースのおはこ、HAPPYを聴いているときに、何かが胸に入ってきて涙が出て止まらなくなった。
この、胸にストレートに入ってくるものは一体なに?

キースがギターを弾く姿を見て気づいた
ああ、そうか、この人は、純粋にロックが好きなんだ!
ロックが、音楽が、ギターが大好きで、ただただ、それをやりたいだけなんだ!

歌は上手と言えない、でも、本人はそんなの気にしちゃあいない。
彼の目的は歌を上手に歌うことでも、ギターを上手に弾くことでもなく、大好きなギターで大好きなロックを奏でることだから。

胸に入ってきたのはそんな彼が発する、ロックが大好き! 自分が作った曲が大好き! そして今この瞬間、大好きなギターを弾けて幸せだという純粋なエネルギーなのかも。
純粋なエネルギーって、まっすぐ届くんですよね。
打算を持たない赤ちゃんの吸引力と同じ。

あえて引き合いに出すとすれば羽生結弦。彼のオリンピックの演技に魅了された人は多いらしいけど
あれは彼の「スケートが大好き!」そして今この瞬間、大好きなスケートができて幸せだという純粋な思いから発せられるエネルギーに魅了されたんじゃないかな
「金メダルをとったけど悔しい」
この発言は打算がない証拠。もし目的がスケートをすることではなくメダルを取ることであれば、金メダルとった時点で満足してる

そうか、ローリング・ストーンズがいつまでも吸引力を持ち続けているのは、音楽が好きだという純粋なエネルギーに人が魅了されるからなのか

この人達は心底、音楽が好き、ロックが好き
もちろん金欲もあるだろうけれど、根っこはただのロック好き
そして、自分たちが作った楽曲に心底惚れ込んでいる

ミックだって、彼特有のあの奇異なダンス。
どこにいけば習えるの? と思う奇異なダンスだって、本人はかっこいいと思っている。
人がなんと言おうが、自分がかっこいいと思っているからスタイルを変えずに踊り続けられる。
ぶっちゃっけ、あのダンスは吹き出しちゃうくらいかっこ悪いと思う。でも、見入っちゃうんだよね。魅力があるの。
かっこ悪いけど、なぜか惹かれる!
なぜ惹かれるのか?
それは、彼自身が彼のダンスに惚れ込んでいるから(笑

果たして、自分自分が否定しているものを、誰が肯定してくれるだろうか? 残念ながら、そんな都合のいい人はいない。 
世の中そんなに甘くない。
ここで重要なのが、成功するための前提として、自己肯定は必須ということ。

では、なぜストーンズは好きなことを素直にやるだけでマーケットで成功できたのか?
それは、素晴らしいマネジメントをしてくれる人間を引き寄せたから。
マネジメントはそのプロにまかせ、本人たちは大好きな音楽をただひたすら続けた
実は、よいプロデューサーを引き寄せるのも本人の力であり、打算を入れずに好きなことに打ち込んでいれば、自ら必死に働きかけなくとも必要な環境はおのずと整ってくるものなんですね

彼らのように成功する秘訣とは何か?
それは、すでに成功した状態でいること。

そこで大抵の人は考える
成功した状態って、名声を得るとか、人に認められるとか、お金が入ってくるとか、目標を達成することだと大抵の人は考える。

では、好きなことを純粋にしている人にとっての成功とはなにか?
それは、好きなことをしている時点ですでに成功しているんですね。
お金儲けできたから、有名になれたから、まわりに認められたから、ではなく
好きなこと、やりたいことを純粋に無我夢中でしている人は、好きなことをしている時点で成功した状態になっている。
そしてその人はすでに成功を手にしている状態であるから、更なる成功が引き寄せられる。この連鎖が続き、失敗などしないのだ。
たとえ第三者から見れば失敗ととれる状態になっても、本人にとっては失敗ではないのです
すると、本人にとっては失敗した状態ではないのだから、すぐに成功が引き寄せられる

ストーンズが50年も活動を続けられるのも
単純に、好きなことだから何十年もやり続けることができるんだね
好きなことだから、やりたいことだから、継続することに努力は要らない
逆に、好きなことをやめることのほうが大変じゃない? 好きなことをやめるって難しいよね?

成功する秘訣は、すでに成功した状態でいること
それには、魂から望むことを、打算を入れず純粋にすればいい。
魂をだまして成功した状態を創り出そうとしても、それは自分をごまかすという最悪な状態だから
たいていは苦労するし、何かを犠牲にするし、失敗する。

まずは、自分が本当にやりたいことを見つけることが先決だけど、実は探さなくても既に持っているもので、不可能だと思い込み心に封印しているか、打算が入り別のものにすり替えられていたりする
本当に自分が望んでいることを探すことが大事かも。

ステージでロニーが無邪気にギターを弾く。
彼は本当にギター大好きっ子なんだなぁ
チャーリーは、もちろんドラムが好きだろうけれど、それ以上に、ミックとキースのことが大好きなんだね

そんなことを考えているうちにHAPPYが終わった。


さてさて、今回、最終日含め2公演見にいき、どちらも私の盛り上がりが凄かった!
もちろん、会場自体の盛り上がりも凄かったんですけどね

ストーンズのライブは、掛け声やハミングで参加できる楽曲が多いのも楽しめる要素で、
東京ドームの観客は、ミックの掛け声ひとつで犬のように従順に反応し、このシステム化された一体感がすごい。
もちろん、私もその一匹としてシッポふりふりミックの要求に応える。
これがとっても気持ちがいい、だって、ミックと会話するのと一緒だもん! 

毎度おなじみのナンバーが流れる中、個人的に良かったのは、ミック・テイラーが参加したMidnight Rambler
キース、ロニー、テイラーが並んでギターをひく様子は幻を見ているようです。やっぱり、ギターが3本あると迫力あるぅ!
いっそ、テイラーもストーンズに復帰すればいいのに! と思ったけど、あんだけ太っちゃったら、ビジュアルがストーンズ規格外?

最終日は布袋寅泰が「RESPECTABLE」で参加。 やっぱこの人のギターの技はすごいなぁ、ミックも「ファンタスティック」って言ってた
布袋さんのギターの技はキースを超えていると思う。でも、技があるからといって、キースのような魅力があるわけではないんだよね
キースはギターの弦を1本鳴らしただけで絵になる、観客をしびらせることができる。あの人はやっぱりロックの申し子だ

それにしても、ストーンズは楽曲が良い
歌詞はともかく、こんだけかっこよくてしびれる曲を作れるバンドは彼らが最初で最後でしょ
彼ら以降は、彼らの音楽に多少なりとも影響を受けているし、 ビートルズですら超えられないと私は思う。

ラストはお決まりのSatisfaction (I can't get no)
ギターリフ最高!
この曲は自分のライブで歌ったことがあるから歌詞は完璧に覚えているんだ! だからミックと一緒に熱唱しちゃった~!
東京ドームで、キースとロニーとチャーリーの演奏で、ミックと一緒に歌うことができて、めっちゃ楽しかった~! 
夢って、叶うんですね!
最終日のSatisfactionはミックの気迫が凄かったなぁ
私はひたすら叫んでいた

「ミック、ありがとう〜! サティスファクション!(満足)」って

アンジーやルビーチューズデーも聴けて、興奮しっぱなし、感動しっぱなしのライブだった。


東京ドームで大合唱を誘ったストーンズの名曲、You can't always get what you want は、欲しい物がいつも手に入るわけじゃない、という無情の世界を歌った曲ですが

私の解釈ではこうなりました。

「それが欲しいと望んだ時点で手に入らない。
欲しい物はすでに目の前にあり、すでに自分の手の中にあると気づいたときに、手に入れることができるんだぜ」


ストーンズありがとう!
次の来日公演を期待せずに待ってるにゃん!!





2014年3月3日月曜日

日光に隠された宇宙の真理を探れ!①


小学生のころ、「日光には秘宝が隠されているに違いない」 と思い込んでいた。
なにか底知れぬ力を持つ奇跡のお宝があるはずだと思い込んでいた。
そしてその思いは膨らんで、とうとう勝手に物語を創り出してしまった。
あいにく紙に落とし込む前に飽きてしまい内容はうろ覚えだけど、ちょっと思い出してみようかな、小学生時代に考えた、日光に眠る秘密を探る冒険のお話。

そう思い立ち、20年振りに日光東照宮に行ってきた!
記憶が鮮明なうちに、自作の物語を交えた旅行記を残しますか!



注)ここからはフィクションありです、というか、ほぼほぼフィクションです。


「プチケイト君、日光に行き、宇宙の謎を解き明かしてくれ! 日光には宇宙の真理が隠されているはずだ! その鍵は75人目の地蔵が知っているらしい」

という、ザックリとした部長命令を受け、なぜか日光に来てしまった
まあ、日光で謎が解けるのかは別として、僕も宇宙の真理には興味があるからね
とりあえず、75人目の地蔵を見つけて事情を聞くしかないようだ。

うん、地蔵が集まる場所は知っている
憾満ガ淵(がんまんがふち)の「並び地蔵」のことだね!
大谷川(おおやがわ)の川辺に並ぶ数十体の地蔵は、天海の弟子たちが、過去万霊・自己菩薩のために作ったものだ。

さっそく憾満ガ淵の並び地蔵の元へ向かった
さあ~て、75体目のお地蔵さんはどれかな~? 
地蔵を数えること15分。
あれ? 74体しかないんですが! 75体目はどこだぁ?

そこで思い出した!

ここの地蔵は、数えるたびに数が合わないことから、別名「化け地蔵」とも呼ばれているんだ!
なるほど、数え直せば75体目があるのか、、、軽く身震い。
Uターンして数え直すと、74体目の地蔵のとなりに、絣の着物を着た8歳くらいの男の子がしゃがんでいた。

う~ん、仕込みの匂いが充満してるなぁ、、、

仕方なくその男の子に声をかけた

「まさか、君が75体目の地蔵のつもり?」 

男の子は立ち上がると私を見上げて言った

「そうだよプチケイト君、君が来ることは部長から聞いてるよ」

ひぃ〜 やっぱり部長の仕込みだ! 
まったく、部長が仕込んだアドベンチャーゲームに付き合っている暇はない。
会社に抗議の電話をかけると、部長は長期休暇中でハワイに飛び、不在だった。
憤慨する私をよそに小僧が話し始めた

「君は宇宙の真理を探りに来たんだろ? そのためには東照宮と周波数を合わせる必要があるんだ。周波数を合わせることで本来の東照宮の姿を見ることができるんだぜ」
「なにそれ? 部長に仕込まれたセリフ?」

小僧は構わず続けた

「テレビのチャンネルを合わせるのと一緒さ」
「なにそれ? 見えないものが見えちゃう霊能力的な力、そんな能力欲しくない、見えないものは見えないから価値があるんです!」
「違うよ、見えないものを見えないと思い込んでいるから見えないだけなんだ!」

このガキ、絣の着物さえ着ていなければ迷子として警察に突き出すのに、どこか座敷わらしを思わせる風貌のため手荒なマネを致しかねるではないか!

すると小僧が

「じゃあ、周波数を合わせに神橋に行くよ!」と言って、絣の着物を脱ぎ棄てた

着物の下は、レアルマドリードのTシャツと短パン姿だった

「ええ! 座敷わらしじゃなくて、現代っ子じゃん!」
「俺の夢はサッカー選手。 今から俺のことはロナウドって呼べよ」
「ケッ、ぜったい呼ばない!」

ロナウドによると、神橋を渡ることで周波数が整い、東照宮とコミュニケーションをとることができるらしい、、、
ところで、コミュニケーションって、なんだ?

神橋を眺めながらロナウドが言った。

「プチケイト君、この橋を渡ろうとしているだろ?」
「うん、もちろん!」
「この橋は寛永大造営の時に造られたもので、本来の神橋ではないんだ。本来の神橋は、深沙王(じんじゃおう)が2匹の蛇を川に投げ入れてできたと言われている。だから、今からそれを再現して本来の神橋を創り出す」
「は? 蛇を投げ入れるってこと?」

蛇は私にとって、世界十大恐怖の一つに入るおぞましい生き物だ。
子どものころ、父親にウナギだと騙され、父親が仕留めた蛇の蒲焼を食べてしまったことがある。少し弾力がある肉質を、噛むほどに滲み出る旨味の強さが、信じられないほど美味しかったことが、逆にトラウマになっているというのに。

「蛇が登場するなら、この寸劇は降板する!」 

とヒステリー気味の私をよそに、ロナウドは足元に落ちていた木の枝を2本拾い、クネクネと蛇のように揺らしながら言った

「すべては思い込みだよ。これだって、蛇に怯える者が闇の中で見たら蛇に見えるだろ? 木の枝だって、蛇だと思い込めば蛇なのさ」
「え? さっきは見えないと思い込んでいるのがいけないみたいなことを言っていたくせに、今度は思い込めだなんて、都合よすぎじゃないの?」
「そうさ、この世はすべて思い込みからできているんだから、自分の都合のいいように思い込めばいいんだよ」

そう言って2本の枝を川に投げ入れると、神橋の横にたちまち朱色の橋が現われた。

なかなか、、、やるではないか、、、くやしい気持ちを抑えながら幻の神橋、、、いや、こちらが本物なのであろう。現われた神橋を渡る。
う~ん、渡っている感じは普通の橋と変わらないんですけど、本当に周波数整えてんの?
渡り終えると急激にお腹が空いてきた 

「なんか食べたい」 
「あ、言うの忘れてた、俗世界のものを口に入れると周波数の効き目が切れるんだ。謎を解くまで何も食べられないぜ」
「はあ? 冗談でしょ? そのセリフも部長に仕込まれたわけ?」
「さっきから部長の仕込みってうるさいんだよ、俺のセリフはすべて、アドリブだ!」
「う〜ん、いまいち腑に落ちないけど、餓死するくらいなら、たとえ蛇でも食べてやる!! 」

こうなったら、とっとと宇宙の真理を解いて、美味しいものをたらふく食べたい!
そのためには、この日光で賢い存在に尋ねるのが近道なんじゃない?
叡智の象徴といえば、「見ざる、聞かざる、言わざる」で有名な三猿だ!
というわけで、向かったのは神厩舎(しんきゅうしゃ)。

ここに三猿がいる。


②に続く