2013年4月19日金曜日
胃カメラを飲んで、「オエッ!」って3回言った
年に一度の人間ドック祭りで、人生初の胃カメラに挑戦することにしてしまった
これまでバリウム派でしたが、あの屈辱的な検査がドSの私には耐え難く、アフターも大変なので
「バリウムより胃カメラのほうが楽」 という人々の声を信じ決断!
今は麻酔を静脈注射して眠っている間に検査をすることができるという噂がある。
私が検診を受ける病院も、3,000円払えばそれができるらしく、私は麻酔をする気満々だった。
のですが、、、
看護師さんの話では、この鎮痛剤として使用される薬は、麻酔薬ではなくモルヒネ系のオピスタンという「麻薬」だったんです!
胃カメラ検査で静脈投与される鎮痛剤や鎮静剤は、ほとんどが睡眠薬や精神安定剤や麻薬の類のようですね。そのため、めまいや吐き気といった副作用も報告されており、看護師さんもあまり勧めたくないようだった。
麻薬と聞いて、胃カメラそのものよりも怖くなり
「胃カメラは何がつらいんですか?」と聞くと
「カメラが喉の奥を通過するときに嘔吐く(えずく)ことですね、異物が入りますから嘔吐くのは人間の正常な反応です。鎮痛剤を投与しても、本人に感覚がないだけで多少は嘔吐くんですよ。カメラが中に入ってしまえば何も感じません」
え? 麻薬を打っても、おえっ!ってなるってことは
3,000円払って「おえっ」となるほうを選ぶか、無料で「おえっ」となるほうを選ぶかってこと?
そんなのもちろん、タダで「おえっ」のほうがいいに決まってる!
ということで、麻薬(鎮痛剤)なしで胃カメラを飲むことを決意すると、看護師さんが優しく言った。
「それでは、一番細い胃カメラを用意しますね、消毒に10分程かかりますのでお待ちくださいね」
なるほど、麻薬を打つ人は、もっと太いカメラを飲まされているんでしょうか。。。麻薬打たなくてよかった
胃カメラを飲む前に、まずは、紙コップ1杯分の消泡剤を飲みます。通常、胃の中には泡があるらしく検査の妨げにならないよう消す必要があるようです。
この薬が、ひどく不味くて、なんというか、、、ゲロに近い味なんだよね(汗
あまりの不味さに一口飲んでは溜息をつき、を繰り返していると
隣に他の受診者が来て、あんなに不味い消泡剤を、「駆け付け三杯」のノリで一気に飲み干した。
その横で、「熱燗をチビチビ」のノリで消泡剤を飲む私。。。
やっと飲み終えると、診察室へ行き担当医とご対面。
見るからに研修医とわかる若い男性です。。。おお、やっぱり麻薬うっとけばよかったかも。
診察台に仰向けに寝かされ、研修医にしか見えない医師が私の喉の奥にスプレーで表面麻酔をシュッシュッとかけて
「まだ飲み込まないで下さいね」 と言った瞬間、反射的にゴクっと飲み込んじゃった。
うん、さっきの消泡剤よりは美味しい❤
ここは素直に 、「飲んじゃいました」と申告し、もう一度シュッシュッをしてもらう
すると口の中がだんだん痛くなってきて
「口の中が痛いんですが大丈夫ですか?」 と聞くと看護師さんが、「大丈夫ですよ、麻酔ですから」と、あっさり言った。
そして体を左側に向けさせられ、医師がマウスピースを私の口元に持ってくるその手が震えているではありませんかっ!
お~い、、、勘弁してくださ~い、やっぱり麻薬打っとけばよかったかも。。。
マウスピースをくわえて、あとは胃カメラを迎え入れるだけ
経口内視鏡の中では、現在世界最細の直径7ミリに満たないオリンパス製の胃カメラを、研修医にしか見えない医師が口の中に持ってきた。
胃カメラの先端はピカピカと青い光が点滅して、見た事ないけど宇宙人の触手みたいです
その宇宙人の触手が私の口の中に入ってきたが、表面麻酔のおかげで何も感じないな〜と思っていると、自分でも驚くほどの大きな声で、しかもはっきりとした発音で
「オエっ!オエッ!オエ〜〜!」
と、3回嘔吐いた
看護婦さんが私の背中をさすりながら、
「深呼吸してくださ〜い、力抜いて下さいね、肩に力入ってますよ~!」 とアドバイスしてくれたけど
目から涙出るし、呼吸できない感覚に襲われて、胃カメラを自分で引き抜きそうになると看護婦さんが
「カメラを自分で引き抜くと、食道に傷がつきますからね〜 深呼吸してくださ~い、口からも鼻からも呼吸できますよ〜」
と言ってくれたので、口から大きく息を吸ったら苦しさが楽になった。
それからは、とにかく口からいっぱい息を吸って、口から吐く、をひたすら無心で繰り返した。
確かにカメラが中に入ってしまえば何も感じない
ときおり看護師さんが声をかけてくれる
「上手ですよ~ そのまま深呼吸を続けましょうね、今から胃の入口を通りますから少し圧迫感がありますよ~」
研修医にしか見えない医師は一言も発しない。 大丈夫か?起きてるか?
目の前のモニターには胃の中が映っていて、綺麗なピンク色で異物もないし、思わずうっとり見とれていると、研修医がやっと言葉を発した
「頑張りましたね、8割方終わりましたよ〜」
それを聞いて
え!まだ8割??あと2割も残ってるの??
と愕然とした瞬間、不本意ながら、おならが「ブッ」って出ちゃいました
自分でも、「うそ〜!」って疑うほどのタイミングで本当に出ちゃったんだもん
口が塞がれているから、下から悲鳴が出ちゃったのでしょうか
でも、それを恥じる余裕もない。。。
どうやら空気を送り込んで胃を膨らませながら検査をするようなので、ガスが出たのは不可抗力。と正当化しておきます。
胃カメラを抜くときは嘔吐反射はなくすんなり抜けた
すると口の中から胃液とか唾液がダラーっと出てきて、看護師さんが
「唾液は全部出してくださいね~、飲み込もうとするとむせますからね~ 」といってティッシュをいっぱいくれた
口の中は麻酔で麻痺しているし、上がってきた胃液がエイリアンの唾液みたいに粘っこいから、飲み込もうとすると窒息しそうになる。
放心状態の私に担当医が
「胃の中は非常にきれいです、何もありません。ただ、食道が若干緩んでいます。」
は? 緩んでる? なんですかそれ? さきほど、下も若干緩みましたけど、お酒の飲み過ぎですか?
と、聞きたかったのに麻酔で舌が回らずに聞きそびれた
その後一時間は、のどの奥の麻酔が切れるまで食事はできず、しばらくするとカラオケで歌い過ぎた翌日のように喉が少し痛んだ。
結論。
胃カメラは、3回「オエっ」と言って、深呼吸していれば済む話
麻薬も睡眠導入剤も要らない
「バリウムよりも楽」 は正解!
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