2012年9月15日土曜日

歯列矯正のきっかけ

私の父は71歳で、前歯の入れ歯1本を除いては、全て自分の歯が残っている。

父は30代で歯槽膿漏と診断され、毎朝毎晩、1時間かけて歯の手入れをしていた。
手入れの方法は、歯間ブラシと歯ブラシを使いひたすらブラッシング、最後に歯磨き粉を付けて仕上げていた。

毎食後、TVを見ながらブラッシング、口の中にたまった唾液をコップにペッっと入れる。 この唾液が一時間もするとコップ一杯になるのだ。

この父の、デリカシーのない行為が生理的に受け入れられなかった。
他にも父の許せない行為があった。

父の足は水虫だった。医者の薬を塗ればいいのに、どこぞの記事で見つけたのか、洗面器に水で薄めた酢を入れて、その中に足を30分つけていた。
だから父は毎朝、足を酢で〆ながら食事をするのが日課になっていた。
ダイニングには酢の匂いが充満し、何を食べても、さんまを食べても、納豆を食べても、酢の味がした。

そんなデリカシーのない父だったが、今は尊敬できる。

小学生のときに友達から言われた。

 「プチケイトちゃんのお父さんって、歯が長いんだね」

これは、歯槽膿漏の症状で、歯茎が下がり歯が長く見えるのだ。
この状態が進行すると、歯が抜け落ちてしまう。

父は40歳でこの状態になったが、それから30年、自分の歯を保っている。

それは、毎日欠かさず、雨にも負けず風にも負けず、雪にも夏の暑さにも負けずブラッシングを続けているからだ。
この ”続ける” という行為は飽きっぽい私にとって尊敬に値する。

それとは対照的に、母は64歳のとき、奥歯を除いた上の歯はすべて入れ歯になった。
自分の歯でものが噛めなくなった母は、最近からだの不調を訴えるようになった。
エジプトで文明が栄えた時代の死因の1位は、歯槽膿漏だったと聞いたことがある。
当時は入れ歯もないしね。ものが食べられなくなったら生きていけないもの。

私は骨格が母よりで、歯並びも母譲りだ。
顎関節症の私は、前々から歯の矯正を考えていたが、なかなか踏み切れなかった。
今回矯正に踏み切れたきっかけは

やはり ケイト!!

だって、ケイトって歯並び綺麗なんだも~ん♪ 芸能人だからね!
しかも、ケイトの仮装をすると、見える部分って口だけでしょ?
だったら口元は美しいほうがいいよね~!

ということで、長年踏み切れなかった矯正に踏み切ったのです!

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